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いぢわる読書

最近はあまり本を読まなくなった私。

小説とかはもともとほとんど読まず、どちらかといえば随筆を読む方だった私。今もその傾向は続いている。

最近は実用書のお世話になることも多い。もともと時間の使い方がなってなかったり、経済オンチだったりするので多少勉強はしないといけないな、と思ってビジネス書の類も読んだりするようになった。

ただ気になることが少しだけ。だいたいこういう本を書く人は少し前の言葉で言えば「勝ち組」の類。社長さんだったり、そうでなくてもやり手のビジネスマンだったりする。特に女性著者の場合はその傾向が強い。そういう方の書いた文章を見てときどき「え?」と思うことがあるのだ。

ここからは私のひがみも入ってくる。こうなると私の場合は一気に「いぢわる読書」となる。これは文章だの書き方だの些細な事にケチをつけながら読んでいくという方法。性格が悪い人の読書としかいいようがない。内容はいいところをしっかり盗ませていただくが、結果としては文体見ながらのあら捜しとなってしまうのだからタチが悪い。

だいたいビジネス書の著者になれる女性は苦労して事業を立ち上げ成功した人。その苦労は確かに人並みのものではないと思うし、素直に立派だと思える。ただ体験談の部分を読むと「私は立派だ」とはっきり書いてなくても行間から読み取れるような文章を書く人、普通に書いたらいいものを「私は特別」と無意識のうちに読者を見下してないか?とも取れる文章を書く人、難しい言葉や複雑な言い回しを多用して読者を混乱させたいの?と思える書き方をする人、こういう人が思った以上に多い。内容がいいだけに「何でこんな書き方したのかな???」と思わず首をひねってしまうものもある。

そんな中で今読んでいるのが、最近ベストセラーとなった「女性の品格」「親の品格」という本。これも女性の中では「勝ち組」に入った方が書かれた本だ。東大出て高級官僚経験がある著者というあたりでは「いぢわる読書」の対象になり得るなと思って読んでいる。ところが読んでみるとわりとすんなり中身に入っていける。内容としては女性として、親として、もっと広く言えば人間として当たり前の事を書いているだけ(書かれている事が当たり前ではない世の中になってきており、どう見ても異常な方向に進みつつあると最近私も思う。だからこそ今この本が読まれているのだろう。)かもしれないが、文体が比較的やわらかいためか「ん?」というのがほとんどなく読めている。

文章一つとっても人間性が出てくるものだなあとふと思った。ブログの文章もまた然り、なんだろうなと思うとちょっと怖いが…。ちなみに第三者として見た私の文章は「くどい」。普段どうしてもああだこうだと説明してばかりいる仕事(どういう仕事だよ?)をしているせいもあるのか、細かい事をどうのこうの説明しがちになってしまっているような気がする…。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

タピアンさん、こんばんは。
あら、「くどい」ですか? 一読者であるボクの感想としては、そうは思わないですよ~。
それと言葉を大切にしているなぁという印象があります。

「いぢわる読書」。気持ち、わかります~。
そういう本を読むと、文章も料理も「アク取り」が大事だなぁと思います。
どうしてもモノを書いてると、その人なりのクセというのが出てきてしまいますよね。
個性といってしまえばそれまでなんですけれども、
いつの間にか人にモノを説くような言葉になっていたり、自分で良かれと思って書いたことが蛇足だったり。
そういうのがだいたい、アクとして感じられてしまうところなのだろうと思います。

投稿: エンジェル | 2008年2月13日 (水) 00時22分

エンジェルさん、こんばんは。
仕事柄説明が主であることの多い私ですが、出来る限り平易な言葉で、相手が「言ってることがわからない…」とならないよう気をつかっているのが普段にも現れてしまうのでしょう。ただ、話の際の言葉遣いは文章と違ってあまりよろしくはありませんので苦労しています…。
文章だと言葉がおかしいのがはっきり見えてしまうので直している結果、言葉を大切にしているととらええていただけたならうれしいです。しかしこれも普段の私の状態とはだいぶ違うかも…。

文章にその人のクセが出るのはいいのです。クセも個性のうち、一つの魅力なので。ただエンジェルさんのおっしゃる通りなんです。それもその人の感じ方一つで変わるのでしょうが、「アク」の部分が問題なんですね。「アク取り」のされたスープが澄んで見た目も美しく、味も洗練されているといったように文章も同じことが言えるのだと思います。
文章の場合は中途半端な「アク取り」をしてしまうと「ん?」となってしまうのがあるかもしれませんね。そうだとするとむしろアクは取らずに!という方がいい事もあったり…なかなか難しいですね。
私も同じように思われる事があるというのを肝に銘じておこうと思いました。

投稿: タピアン | 2008年2月13日 (水) 22時43分

こんばんは。
「いぢわる読書」…なるほど、そういう読書のやり方もあるんだなと感心させられました。僕の読む本といったら専ら小説ばかり。しかも特定の作家に集中しがちです。たまに、もっと幅広く本を読んでみようかなと思うものの、特に実用書の類は、「上から目線」で物を言われるような先入観があってどうしても敬遠してしまってます。でも、「いぢわる読書」なら、苦手な分野の本でも著者と対決するつもりで!?読めるかもと思いました。もしかしたら、そんな中からとても自分にプラスになるような良い本に出会えるかもしれませんからねぇ。

そうそう、タピアンさんの文章ってとても構成がお上手だなと思っていました。それに言葉のひとつひとつが丁寧で素敵な文章だと感じています。僕はどちらかというと写真でごまかしたりしてしまうんで、しっかりした文章が書けるってうらやましいなと思いますよ。

投稿: ばなな | 2008年2月14日 (木) 18時45分

ばななさん、こんばんは。
小説も特定の作家のものに集中しがちというのは私にもよくわかります。やはり作風の好みというのがありますものね。
私の本の読み方はあまりいい本の読み方じゃないですね。私もさすがに小説など読むときはこんな読み方はしないんです。やはり実用書系統の本を読む時にこうなります。揚げ足取るわ、ケチつけながら読むわでひどいものです。やはり「上から目線」で書かれているのにひっかかっている部分はありますね。内容はいいのになあ…というの、思ったよりあるんですよね。

文章にするとおかしな言葉は目立つので直しながら記述していくため書く文体が丁寧に見えるのかもしれません。ありがとうございます。しかし普段の言葉遣いは…ひどいものです。
写真や絵があったら私も文章を書かないですね。以前仕事で写真を表示して「写真の通りです。」と説明して「ばかもの、いくら簡単にと言ってもそういうもんじゃないだろう!」と上司にえらく怒られた事がありました…。

投稿: タピアン | 2008年2月14日 (木) 23時27分

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