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猫の散歩

仕事からの帰り道、家の近所を自転車で走っていたら猫を散歩させている人を見た。その猫は首輪をしており、犬と同じようにひもをつけた状態で散歩していた。飼い主さんはゆっくり猫に合わせて歩いていた。

「猫って散歩ができるものなのか?」と思い、飼い主さんをつかまえて話を聞いてみた。ちなみに昔うちの猫にハーネスをつけて外に出したら、塀に跳び上がってしまい散歩にならなかったのだ・・・。

見知らぬ人に話しかけられた飼い主さんは最初びっくりしていたが、私が「猫を散歩させているのはめずらしいから」と話すと、いろいろ事情を話してくれた。

散歩をしている猫は4歳くらいでもともとは野良猫だったという。1歳くらいの頃すぐそばの道路で交通事故に遭い、腰の骨を折ってしまったそうだ。鼻も轢かれておりもうダメかと飼い主さんは思ったそうだが、見捨てるわけにはいかないということで近くの獣医さんに手術をお願いしたと話していた。

手術の結果一命をとりとめ、歩けるようにもなったという。轢かれたはずの鼻もすっかりその跡はない。ただ、腰の骨を折ったことで走ることはできず、跳び上がることもできないという。ゆっくりゆっくり歩くだけ。飼い主さんはこの猫を飼うことに決め、完全室内飼いにしてしまったというが、不憫に思い散歩だけはさせているという。

散歩中にもう一匹小さめの三毛猫がこの猫めがけてとんできた。聞くと事故に遭って命をとりとめた猫の母親だという。この母親は今も飼い猫にはなっていないというが、飼い主さんがえさを与え、手術までしており、実際には玄関先に居ついているそうだ(中に入るようにしたが母猫は絶対に入ってこないという)。そして散歩で自分の子が歩いているとどこにいてもとんでくるのだと話していた。

うちの猫も交通事故に遭った猫だと話すと、「運のいい子っているのね。」という話になり、猫談義に花が咲いてしまった。

しかし、運のいい子は本当に一部だけ・・・。近所で猫を飼う人に聞くとほとんどが「捨て猫だったんだ。」とか「もともとは野良猫だよ。」だという。その数もたいていは1~2匹。比較的近所に迷い猫や外猫を積極的に保護している方はいるが、その家にいる猫も10匹までだ(この家だけは例外で、土地が広い上、家自体がお屋敷なので10匹いても問題なし)。それでも全部数えたところで50匹にもならない。

外猫の世界は厳しい。私の住む場所では結構な数の野良猫を見かける。毎年のように子猫もたくさん生まれているが、最長でも3年くらいでほとんどが姿を消してしまうのだ。そして見かけない猫が・・・多分捨てられたのであろう、それが増えてまたいなくなり・・・を繰り返しているのだ。それが悲しい現実。

私は10年近く前に今の場所に引っ越してきたが、毎日のようによく見かける子はどこかに餌場を持っていたり、実は飼われていて外出ができる子たちだ。

私自身もこの7年ほどの間に今飼っている猫を含めて2匹の猫を保護することになった。

何かの縁があって保護した子だけでも、しっかりと世話をしてあげたいものだと思う。

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猫のお話」カテゴリの記事

コメント

自宅の近くに野良猫のご家族が住んでいらっしゃるようで、深夜になると赤ん坊の声そっくりな泣き声で泣くのです。(あれはさかってる時の泣き声なのでしょうか?)
最初は本当に赤ん坊の声かと思ったのですが、ベランダに出てよく聴くと猫の声のようでした。
つい最近には子供が出来たのか、子猫の声がミャーミャーと聴こえてきます。
先日、眠りにつく時に丁度その子猫の鳴き声を聴いていると、しっかり猫の夢を見ました・・・

自宅で目を覚ますと布団のそばでやせた子猫がジッと私を見つめるのです・・・玄関の外でもドアをガリガリ引っ掻く音が聞こえるのでそっと開けてみると、いろんな種類の猫がいて隙間から入ってきて足元を咬まれる・・・

そんな夢でした・・・どんな心理状態を反映しているのでしょうか?

投稿: piccolo | 2007年8月 5日 (日) 01時06分

ちゃんと子供をおもってるんですね。お母さんねこ。
じんとするお話。

私も、今、もりもりと食べる子猫をみていると、
(ものすごく食べるんです。今、それが必要な時期)
こんなふうに食べられる子はいいけれど、
外で ご飯とか、いったりどうしてるのかなと
ノラさんたちのこと考えます。

おなかいっぱい食べられるねこなんて ほんの僅か。
せめて、自分のねこは最後までみてやらなきゃと思います。

投稿: Y | 2007年8月 5日 (日) 12時51分

良いお話を聞かせていただきました。
私は涙腺がとても弱い人間でして、今やや目が潤んでいます。

投稿: | 2007年8月 5日 (日) 17時41分

私も東京で1度だけ、お散歩猫見たことあります。
あれは衝撃でしたねえ。今のところ、その1度きりなんですが。
我が家のにゃー達はきっと無理。
今は脱走もしようとせず、のんびり室内生活送ってくれています。
野良猫って、野良猫であることを不幸に思っている猫って
1匹もいないと思うんです。みんな、1日1時間を生きている。
そして、寿命が室内飼いの猫に比べて圧倒的に短いのも
野良猫の世界ではきっと普通のことだと思うんですよ。
何が猫にとっての幸せかは、正直私には分かりませんが、
野良猫たちには、彼らの生き方を尊重したいし、
うちのにゃー達には、出来る限りの安心を用意してあげたいです。

投稿: アキ | 2007年8月 6日 (月) 00時44分

暑中見舞いです♪
お久しぶりです~。
猫の散歩、うちの近所の大きな公園で見かけたことありますよ。
本当にしっかり歩いてました(笑)
うちの2ニャンも保護された子達です。
うちに来て幸せなのかどうかはわかりませんが
最後までしっかり面倒は見てあげたいです。

投稿: なちこ | 2007年8月 7日 (火) 23時55分

こんにちは。
ご多忙かと思いますが、いかがお過ごしですか?
この記事を読んで、色々と考えさせられることがありました。
その色々を書き記すと長くなりそうだしふさわしいかどうかもわからないのでここでは触れないですけど、飼い猫を持った経験のないボクですがタピアンさんの考え方に共感するものがありました。

投稿: エンジェル | 2007年8月 9日 (木) 10時12分

♪コメント返しが遅くなり申し訳ありません。

♪piccoloさん、こんばんは。
猫の集会ってのがありますが、そのときに鳴いている猫の声って赤ちゃんの声に似ているときがありますよね。私もずっとそう思っていました。
piccoloさんの夢、何だかちょっとこわい夢ですよね。誰かに助けを求められていたり、なんてことはないですよね?

♪Yさん、こんばんは。
一匹単位で動く猫に親子という感覚はあるのだろうか?と最初は思いました。でも、本当に親猫が飛んでくるのだから、猫にも家族の意識があるんだとびっくりでした。
野良猫の世界は厳しくて、自分でごはんを取れる子が生き延びる世界なのではないかと思います。
めぐり合わせで自分が保護することになった子だけでも、安全を用意してあげたいと思っていますが…。

♪森さん、こんばんは。
最初お話を聞いたときは私、びっくりしました。猫に家族意識があるなんて思ってもいなかったので…猫も普段の生活の中で生き方を変えてきているのかもしれません。
そして、生きられるかわからない猫を助ける人がいたことを知って、まだ人間も捨てたものではないなと思ったのも事実です。

♪アキさん、こんばんは。
散歩をしている猫は私も過去に一度見て驚きました。猫って散歩させるような動物なのだろうかと…。
今回の猫の場合は散歩する理由が理由だけに特別ではなかろうかと思います。
野良猫…生まれついての野良さんであれば確かに一日一日を必死で生きており、不幸だとは思っていないかもしれません。ただそうでない野良さんが多くいるのも事実なんですよね…。

♪なちこさん、こんばんは。
散歩猫って思ったより目撃情報多いですね。私が見たことがあまりなかっただけなのだろうかと思いました。
なちこさんの家の猫さんも保護された子なんですね。自分が保護した子だけでも最後までしっかり…とは私も思います。

♪エンジェルさん、こんばんは。
この手の話題となると、簡単に自分の意見を言うのがはばかられる部分もあります。私にはできないこと、私にしかできないこと、その他いろいろなことがからんできますものね。今の私にできることは、自分の家の猫だけでも最後までしっかり面倒を見る、それだけなんですね…。

♪最近になって知ったのですが、私の住む地域はよそから猫を捨てに来る人が多い地域なのだとか。野良猫の中にはもともと野良猫という子もいます。しかし猫を保護している人が多いのを知ってるのか、よそから猫を捨てに来る人までいるそうです。動物病院の前に子猫入りのダンボールが置いてあるとか、お寺の境内に子猫が置き去りにされるなど…。
そんな中で私ができることって…経済的な部分からも自分の保護した子を最後までしっかりみてあげることだけ…それって自己満足でしかないのかな、と思ったりすることが多いです。
そんな中で悲惨な状況の猫に出会ったら…おそらくまた保護してしまうのではないかと…。

投稿: タピアン | 2007年8月18日 (土) 22時39分

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